「SDGs」というワードが周知されるようになってから久しいですが、個人的に考えたり実行したりする機会はどれくらいあるでしょうか。中でも環境問題は、私たちの日々の暮らしや行動と深く関わっているため、個人的に今すぐできる取り組みを把握し、実行することが重要になります。

そこで、この記事では、地球温暖化問題をはじめ、海洋プラスチック問題や森林破壊など、環境問題の現状について解説すると共に、私たち一人ひとりが日常生活で簡単に実践できる身近な取り組みについてもご紹介します。

持続可能な社会実現に向けて、共にできることを実行していきましょう!

現在地球で起きている環境問題とは

私たちの地球は、様々な環境問題に直面しています。これらの問題は、地球規模で影響を及ぼし、私たちの生活と密接に関係しています。
ここでは、現在地球上で深刻化している主な環境問題の現状について解説いたします。

地球温暖化

地球温暖化は、人間の活動によって大気中の温室効果ガス濃度が増加し、地球の平均気温が上昇する現象です。

主な原因は、化石燃料の燃焼や森林伐採などによる二酸化炭素の排出増加です。地球温暖化は、海面上昇や異常気象の増加、生態系への影響など、様々な深刻な問題を引き起こします。
日本においても平均気温の上昇傾向が続いており、将来深刻な影響が出ることが懸念されています。

海洋汚染

海洋汚染は、プラスチックゴミ、化学物質、生活排水など、様々な要因によって引き起こされます。プラスチックゴミは海洋生物に誤飲されたり、海洋生態系に悪影響を与えたりする深刻な問題です。

また、化学物質や生活排水による水質汚染も、海洋生物の生存を脅かしています。特にマイクロプラスチックの問題は深刻で、国際的な取り組みが重要視されています。

水質汚染

水質汚染は、産業排水、農業排水、生活排水などが河川や湖沼、地下水などに流れ込むことで発生します。

汚染された水は、人間の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、水生生物の生育環境も破壊します。世界的に水不足が深刻化する中で、安全な水の確保という観点からも水質汚染の対策に取り組む必要があります。

大気汚染

大気汚染は工場や自動車からの排気ガス、PM2.5などによって引き起こされます。大気汚染は、呼吸器疾患などの健康被害を引き起こすだけでなく、酸性雨の原因にもなります。

酸性雨が降ると、森林や農作物へ悪影響が出たり、水性生物が生息しにくくなり生態系のバランスが崩れたりと悪循環が引き起こされます。
特に都市部では大気汚染が深刻化しており、対策が急務となっています。

森林破壊

森林破壊は、木材の過剰な伐採や農地開拓などによって引き起こされます。森林は、二酸化炭素を吸収し、酸素を供給する重要な役割を担っているため、森林破壊は地球温暖化の進行や生物多様性の損失につながる深刻な問題です。

森林の整備と保全は、持続可能な社会の実現に向けて不可欠です。

砂漠化

砂漠化は、気候変動や人間の活動によって、乾燥地域や半乾燥地域で植物が枯れ、土地が砂漠のように荒廃していく現象です。

砂漠化は、食糧生産の減少や水不足、貧困の悪化など、様々な問題を引き起こします。地球規模で砂漠化が進行しており、砂漠化対策への取り組みが重要となっています。

生物多様性の喪失

生物多様性の喪失は、人間の活動による生息地の破壊や乱獲、気候変動などによって引き起こされます。そのため、生態系の崩壊や食糧安全保障への脅威となる深刻な問題です。

生物多様性の保全は、生態系のバランスを維持するために欠かせないものであり、私たちの生活にも様々な恩恵をもたらしています。持続可能な社会の実現のためにも対策を実行する必要があります。

環境問題の課題

環境問題は、地球規模で深刻化しており、地球温暖化、海洋プラスチック問題、生物多様性の喪失など、様々な課題が複雑に絡み合い、短時間で簡単に解決できるものではありません。

これらの問題は、未来を生きる世代の生存危機を脅かすだけでなく、私たちの健康や経済活動にも深刻な影響を及ぼします。環境問題の深刻さを理解し、持続可能な社会を実現するためには、私たち一人ひとりが積極的に行動を起こす必要があるのです。

日本で行なっている取り組み例

日本は、環境問題への取り組みにおいて、国際的なリーダーシップを発揮することが期待されています。

政府は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を宣言し、再生可能エネルギーの導入促進や省エネルギー対策などを推進しています。
また、プラスチックごみ削減のための取り組みや、生物多様性の保全にも力を入れています。

具体的には、環境省のウェブサイトに地球温暖化対策計画として、太陽光パネルの普及支援や省エネ家電の普及のほか、使い捨てプラスチックの削減(3R:リデュース・リユース・リサイクル)やリサイクルを頑張る企業に補助金を出すなどの循環型社会形成推進基本計画が挙げられます。

環境のために私たちが簡単にできること

環境問題の解決には、政府や企業の取り組みだけでなく、私たち一人ひとりの行動が環境に大きな影響を与えます。日常生活の中で、できることから実践していくことで、大きな変化を生み出すことができます。

そこで、私たちが今すぐできる取り組みをいくつかご紹介するので、早速、日々の暮らしの中で実行していきましょう。

ゴミの分別

ゴミの分別は、資源の有効活用や環境への負荷を低減することに繋がります。各自治体の分別ルールに従って、正しく分別を行うようにしましょう。
例えば、ペットボトルはラベルとキャップを外し、潰してからリサイクルに出すことで、より効率的なリサイクルが可能になります。
※プラスチックのリサイクルに関しては「プラスチックのリサイクル方法とは?種類や問題点と取り組み」をご覧ください。

また、生ゴミを堆肥化することで、ゴミの量を減らすとともに、家庭菜園などで活用することもできます。焼却する際に排出されるCO2を削減するためにも、生ゴミの水分はしっかり絞ってから捨てることも意識するようにしましょう。

節水・節電

節水・節電は、エネルギー資源の節約だけでなく、地球温暖化対策にも貢献します。シャワー時間を短くしたり、使っていない電気をこまめに消す、冷蔵庫の扉の開閉を短時間にして頻繁に開け閉めしないなど、小さな心がけが大切です。

また、家電製品を選ぶ際には、省エネ性能の高いものを選ぶことも効果的です。冷暖房の温度も重要なため、カーテンや扇風機、サーキュレーターなどを活用したり、室外機が熱くなりすぎないように工夫したりするなど、出来ることから始めましょう。

フードロス

フードロスは、食料の無駄だけでなく、環境負荷の増大にも繋がります。食べ残しを減らす、賞味期限と消費期限を正しく理解する、必要な量だけを購入するなど、日々の食生活の中で意識することで、フードロスを削減することができます。

また、ご家庭にある買いすぎた缶詰などの食品やまだ食べられる食品を寄付する「フードドライブ」に参加するのも良いでしょう。様々な場所で行われているため、興味がある方は、一度お住まいの地域で調べてみましょう。

農林水産省のウェブサイトでは、フードロス削減のための様々な情報が提供されています。食品ロスについて詳しく知りたい方は、参考にご覧ください。

海洋プラスチック

海洋プラスチック

海洋プラスチックゴミは、海の生態系に深刻な影響を及ぼす環境問題の一つとして世界的に注目されています。海に流れ込んだプラスチックは、海鳥や魚、ウミガメなどの生き物が誤って飲み込んだり、絡まったりすることで、命を脅かす原因となります。
また、マイクロプラスチックを取り入れた魚を人が食べることで、人体への影響も懸念されています。

この問題を防ぐためには、使い捨てプラスチックの使用を減らすことが重要です。例えば、買い物の際にマイバッグを持参する、ポイ捨てをしない、ストローやカトラリーは再生可能なものを選ぶ、ビーチクリーン活動に参加するなど、普段から意識して生活をすることでプラスチックゴミの削減につながります。

環境に配慮した製品の購入

環境に配慮した製品を選ぶことは、資源の節約や廃棄物の削減につながり、地球温暖化の保全に貢献します。
例えば、再生可能な材料を使用した製品や、長く使えて修理しやすい製品を選ぶことで、ゴミの排出を減らすことができます。

また、環境負担の少ない製品を選ぶことで、製造や輸送時に発生する二酸化炭素の排出を抑えることができ、地球温暖化の対策にもなります。
具体的には、エコマークやFSC認証(森林認証)などの環境ラベルがついた製品を選ぶ、詰め替え可能な商品を購入するなどの方法があります。

私たち一人ひとりが環境に優しい製品を意識して選ぶことで、企業側の取り組みを後押しすることになり、持続可能な社会の実現に近づけることができます。
まずは、身近な日用品や食品、衣類などから、環境にやさしい選択を心がけてみましょう。

環境問題を知る

環境問題について学ぶことは、問題意識を高め、行動につなげる第一歩です。地球温暖化のメカニズムや、海洋プラスチック問題の現状など、様々な情報を積極的に収集し、理解を深めることが重要です。

環境省のウェブサイトでは、環境問題に関する様々な情報が提供されています。

課題 私たちにできる取り組み 期待される効果
地球温暖化 節電、省エネ家電の利用、公共交通機関の利用、再生可能エネルギーの利用 温室効果ガス排出量の削減
海洋プラスチック問題 マイバッグの持参、プラスチック製品の削減、海岸清掃活動への参加 海洋汚染の防止
生物多様性の喪失 自然環境の保全活動への参加、環境に配慮した製品の購入 生態系の保全

トラストの取り組み

環境問題への取り組みは、企業にとっても重要な課題です。
滋賀県にある弊社「トラスト」では、「限りある資源の有効活用」をキーワードに、世界的視野で環境保全や資源リサイクルに寄与する活動に取り組んでおります。

具体的には、安心・安全処理システムで、限りある資源のリサイクルや、安心・確実・スピーディーな産業廃棄物処分業・産業廃棄物収集運搬業などに取り組んでいます。

まとめ

この記事では、私たち一人ひとりができる環境問題への取り組みについて解説しました。

地球温暖化、海洋汚染、大気汚染など、地球規模で深刻化する環境問題は、私たちの生活にも大きな影響を与えています。これらの問題は、複雑に絡み合い、解決のためには長期的な視点と、社会全体での協力が不可欠です。

日本政府も様々な取り組みを行っていますが、私たち個人ができることもたくさんあります。まずは環境問題を知ること、自分ができる範囲で行動してみることが、未来の地球のため、そして私たち自身の健康で豊かな暮らしへと繋がります。

滋賀県にある弊社「トラスト」では、美しい地球環境を守るために限りある資源を大切にし、環境保全や環境改善活動を通して社会貢献を行っております。

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